望む望まずには関らず結婚とやらが出来ない家庭環境に育ち、故に恋愛など無駄であると悟ったしょうもない男。生まれて初めて素直に好きと言えそうな人にやっと近づく事が出来た、と思った瞬間にはもう遠くへ行ってしまっていた。それでも俺のしょうもない理屈を超越して、今、ただひたすらに満たされている。後悔だらけの中で生きてきた。なるべくならもう後悔はしたくないんだよ。

俺は前に進む事にする。前に進んでいる自分を、どんな形でもいいから、認めて欲しい人がまだ生きているから。

俺はこの数年何をやってきた?ただ現実から逃げてきただけだ。何もしていないのに等しい。ずいぶんと時間を無駄にした。涙が流れそうなほどだ。諦めて、腐って。何をやってきたのか。何を為そうとした?どれだけの事が出来た。誰かに優しく出来たか。否。貴重な時間を無駄にした。何をやっていたんだ。目を潰して、耳を塞ぎ、口を閉じ、心を殺し、たフリをして安っぽい感傷に浸って。誰に何をして欲しかったんだ。何にもしていないくせに貰おうとばかりしていた。随分と良い身分じゃないかええ?

先の事は考えない。先の事を考えると、初動が遅れる。この歳で、いつまで生きていられるか分からない暮らしの中で、迷っている時間などもう1秒たりともないのだよ。

本人にも伝えたんだけど、こそっともう一度。素晴らしい時間を。ありがとう。