病児保育とは

 はじめに、病児保育とはどんなタイプの保育で、どんな仕事の内容かを紹介していきます。病児保育とは、急に熱を出していつも通っている保育園などで預かれない子どもをケアする保育を指します。子どもは熱を出しやすく、なかなか回復しません。しかし、その都度会社を休むわけにはいきません。そんな親の救いとなるのが病児保育で、主にベビーシッターと呼ばれる訪問型保育で病児保育は行われています。

 病児保育の仕事の内容は、具合の悪い子どもを親の代わりに病院へ付き添い、その後親が帰宅するまで家での看病がメインです。ベビーシッターはあらかじめかかりつけの病院を親から聞いておきます。また、家での食事の補助や、薬の投与、病状にあわせた遊び相手にもなります。その他には、保育園へのお迎えや、子どもに対してのケア全てを安全に行うのが主な仕事です。

病児保育の現状

 病児保育の歴史は短く、約20年前から始まった保育タイプです。以前は施設型のタイプが主流でしたが、国からの補助金が少ないためにベビーシッターなどの施設を構えない訪問型が現状で急増しています。施設型だと、赤字になってしまうからです。派遣タイプであれば、施設に必要な用具などを揃える費用が抑えられるため、赤字を回避出来ます。また、国からの補助金があったとしても、その分制約が多くなるので、結局は補助金が赤字を生んでいるとも言えます。このように、病児保育の現状は、国の補助金不足や制約により訪問型が主流となって来ているのです。

 共働きや、離婚が多い世の中なので、通常の育児保育自体も足りていない状況です。ましてや、病気の子どもを急遽預かる事が出来る施設の余裕も無いのが現状なのです。よって、病児保育では急遽対応出来るベビーシッタータイプが増えているのが現状です。しかし、それでもまだ足りていないのです。病気の子どもを預かる事が出来るスキルを身に付けているベビーシッター自体が少ないと言えます。

今後の課題

 病児保育の現状を把握出来ると、今後の課題が見えてきます。まずは国の制度を見直す事が挙げられます。補助金は国や自治体からお金を受けられる制度です。施設型の病児保育は、料金も格安で利用しやすいのがメリットです。しかし、その分働く側が得られる資金が少なく、やりくりが出来ないために施設型の病児保育が減りベビーシッターが病児保育に対応しています。よって、補助金を得るための制約の改善が重要な課題となります。

 また、ベビーシッターであっても専門的な知識の無い人が病気の子どもを預かるのは危険かつ難関です。よって、ベビーシッターが病児保育に必要な専門的な知識を学ぶ取り組みを進めていくのも、今後の課題と言えます。今では認定病児保育スペシャリストと言う資格が創設されています。ベビーシッターの積極的な資格取得の斡旋などの動きも重要な課題でしょう。

 病児保育の仕事内容や、現状と今後の課題について紹介をしました。働く親にとって、なくてはならないのが病児保育であり、今後も需要が伸びると言えます。よって、国からの援助金や制約の改正と、ベビーシッターの専門知識習得が大きな課題となってくるのです。安心して働ける世の中を作るためにも、病児保育が対応できる施設を増やす事が求められます。