核・ミサイル開発をばく進する北朝鮮の延命に手を貸しているのは、2人の「プーさん」に違いあるまい。

 ひとりはロシアのウラジミール・プーチン大統領。今ひとりは中国の習近平・国家主席である。中国のインターネット上の投稿サイトで、習主席は丸くてふっくらした体形がソックリなアニメの人気キャラクター《くまのプーさん》にダブらせて紹介されており、今や中国ではプーさん=習主席。

 米カリフォルニア州での米中首脳会談(2013年)に際して、習主席がバラク・オバマ米大統領(当時)とそろって歩く写真と、プーさんとトラのキャラクター・ティガーのツーショット画を並べた画像が作成→拡散→続々とアップされた。

 日中首脳会談(14年)では、習主席が安倍晋三首相と不承不承握手している写真とプーさん&ロバのキャラクター・イーヨーのツーショット画が並んだ画像も広まった。ところが無粋にも、中国では一連の楽しい画像がヒットしなくなった。

 《くまのプーさん》シリーズは、後に解禁されたものの、一時は「ご禁制の品=検索禁止画像&ワード」に指定されたのだった。

 北朝鮮・朝鮮労働党の金正恩委員長をアニメの人気キャラクターに例えるとしたら誰か?などとイメージするのも楽しいが、習主席&プーチン大統領の「プー珍同盟」が、国際社会に反抗して、ひそかに金正恩政権の延命に手を貸しているとすれば笑えない。

偶然にあらず。北のICBM発射当日に行われた「中露首脳怪談」

 酷暑の夏。庶民にとって怪談は涼を取る上では必要とはいえ、7月4日に「プーさん」間で行われた協議は、まさに「中露首脳怪談」であった。この日、北朝鮮はアラスカ州など米国本土も射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功した。

 習主席は4日、訪問先のモスクワでプーチン大統領との会談に臨んだが、会談直前に、北朝鮮がミサイルを発射した。発射情勢に触れ、中露両首脳は北・核問題の平和的解決へ向けた協力態勢強化方針で合意した。それは、良しとしよう。

 けれども、会談後の共同記者会見でプーチン大統領が明らかにしたところでは、ロシアが提案する《朝鮮半島の段階的正常化計画》と、中国が提案する《北朝鮮の核開発と米韓軍事演習の同時『凍結』宣言》の実現を、中露が同時並行で目指す、とか。

 たわごとでしかないが、とりわけ警戒が必要なのは、過去に使い古された、核開発の『凍結』であって『廃棄』ではない表現上のマジック。

 中国国営新華社通信によると、両首脳は3日夜の非公式会談で、北朝鮮核問題について「対話と交渉での解決」を関係国に働きかけることで一致した。

 奇妙なことに、そのわずか数時間後に北朝鮮は弾道ミサイルを発射しながら、中露両国の外相は4日、《(米国の攻撃を恐れる)北朝鮮の懸念には正当性があり、尊重すべきだ》との言語道断な共同声明を発表。北朝鮮への一方的な批判を避け、日米韓の自制を訴えた。

 習主席の訪露のタイミングといい、中露の首脳会見や外相声明の用意周到さといい、「北朝鮮が事前に、中露にICBM発射を通報していたのでは」といった観測を、複数の米国軍事関係者が筆者に語っている。中露が密かに行っている経済・エネルギー援助のお礼だという。

 実際、韓国銀行(中央銀行)の7月21日の発表には驚かされた。

 韓国の中央銀行は、北朝鮮の2016年の実質国内総生産(GDP)が3.9%増だったとの推定・分析を発表した、のである。前年推定値1.1%のマイナス成長が大幅改善する17年ぶりの水準。国際社会の経済制裁にもかかわらず、韓国の経済成長率2.8%をも上回った。

 北朝鮮当局は公式な経済統計を発表しておらず、北朝鮮に関する貿易統計などを基にGDPを算出した。北朝鮮の成長率が3%を超えるのは2008年以来で、1999年の6.1%以来の高水準だ。

 2016年のGDPは約3兆2千億円。電気・ガス・水道業が22%と、産業別で最も高い伸びをみせた。平壌などで、火力や水力の発電インフラ拡充が後押ししたもようだ。

http://www.sankei.com/premium/news/170731/prm1707310003-n1.html

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(>>1の続き)

 GDPの3分の1を占める鉱工業も6%増と堅調で、特に鉱業では石炭・鉛・亜鉛鉱石などの生産増で8.4%増加した。

 国連安全保障理事会は2016年に対北朝鮮制裁を2度強化、日米韓やEU(欧州連合)も独自制裁を科している。が、今回の推定結果を見ても効果は全く確認できない。

ハチミツが大好きな真正《クマのプーさん》と独裁&権力の乱用が大好きな「2人のプーさん」

 北朝鮮の延命に手を貸している「主犯」は中国だ。

 大韓貿易投資振興公社によれば、北朝鮮の韓国を除く対外貿易額も7300億円と4.7%の伸び。このうち、中国向けが9割以上を占めた。 

 米財務省元高官で経済制裁の立案に長年携わったエキスパートのアンソニー・ルジエロ氏も7月19日、米下院金融委員会の公聴会で、北朝鮮が2009〜17年に中国の銀行を経由し、軍事転用が可能な民生品など少なくとも22億ドル(2460億円)分の取引を行ったとの分析を明らかにした。

 核・ミサイル開発資金の一部に充てられた可能性が濃厚だ。

 具体例も列挙され、北朝鮮との国境・中国丹東市所在の貿易会社は2009〜16年に13億ドルを、米政府の独自制裁対象=丹東銀行は2012〜15年に1億3360万ドルを、それぞれ北朝鮮向けに扱っていた。

 米国のドナルド・トランプ大統領は北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を迫るために中国との連携を重視していたが、成果は限りなくゼロに近い。さすがに、中露首脳会談=北ICBM発射の翌日、ツイッターに書き込んだ。

 《第1四半期の中国と北朝鮮の貿易は4割近く伸びた。中国がわれわれに協力するって言っても、こんなものか。でも、やるだけやってみなきゃならなかったから!》

 中国のヤル気度につき、ルジエロ氏はこう断言している。

 「中国政府当局は対北制裁をしないばかりか、中国の銀行群は北朝鮮の制裁逃れを手助けしている」

 中国が対北制裁にヤル気を発揮しない理由は幾つかあるが、筆頭は「北朝鮮の利用価値」だ。順を追って説明する。

 中国は、北朝鮮産石炭の輸入を規制して、国連や米トランプ政権に“協力的姿勢”を見せながら、北が中国に頼る原油・鉄鋼製品を従来にも増して輸出しているのだ。しかも、超ド級の効果を生む原油禁輸を渋る。

 現に、《中国は2003年初頭、北朝鮮が対話協議を拒否するや『原油パイプライン』を3日間にわたり閉鎖した。結果、北朝鮮は即刻協議を受け容れた=7月11日付韓国・朝鮮日報紙》。

 鉄道やタンクローリーを使わぬ、この『パイプライン』なる輸出方法もクセもので、中国の油田(複数)と北朝鮮・原油精製施設の間で年間50万トンもの原油が流れていると、韓国政府が推計している。

 さて、中国のヤル気度ゼロの正体を解明したい。北朝鮮を確実に「窒息死」に至らしめる原油禁輸は、北朝鮮崩壊と同義と断じて差しつかえない。北崩壊で中国北東部にはおびただしい数の朝鮮人難民が居座る。

 米韓主導の朝鮮半島統一がなれば、中国は米軍が進駐する民主国家と隣り合わせになる。中国としては、北朝鮮の核・ミサイルを保有を認めてでも、緩衝帯としての分断国家・北朝鮮を「窒息死」させてはならぬのだ。

 ここで、「プー珍同盟」の片割れプーチン大統領率いるロシアの出番と相成る。

 核・ミサイル保有を認めてでも、緩衝帯としての分断国家・北朝鮮を「窒息死」させてはならぬ事情は、ロシアとて中国と同じ。仮に、中国が原油禁輸に踏み切っても、その穴はロシアが埋める。いや、既に埋め始めた形跡も認める。

 米VOA放送は7月11日、今年1〜4月のロシアの対北原油輸出額が前年同期比200%増の230万ドルに達したと報じた。ロシア連邦税関の資料を基に分析した。

 中国とロシアの「プー珍同盟」は今後も、北朝鮮を対米外交の取引材料として、米国の鼻先にぶら下げ続ける。

 ハチミツが大好きな真正《くまのプーさん》は世界の人々に愛されるが、独裁&権力の乱用が大好きな中露2人の《プーさん》は世界の安全保障環境を危険に陥れている。

http://www.sankei.com/images/news/170731/prm1707310003-p2.jpg
中国のネット検閲を報じた17日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)。左に首脳会談に際してオバマ米大統領と並んで歩く習近平・中国国家主席の写真が、右にクマのプーさんとトラのティガーが歩く画像が、並べて掲載された

(おわり)
 
中露 「イヤッホー! オレ達なんてICBM発射の事前情報教えて貰っちゃったぜイェーイイェーイ!」
大丈夫か?w
やっぱ、一番効き目が有るのが
日本の核保有なんだよな
>プー珍同盟

プーチンと周珍ペー?
>>6
チンペーとかキンペーバカにされてんよなw

しかし、キンペーとくまのプーは重ならんが、支那共産のプロパガンダのセンスのなさに笑うわ
キムはドラゴンボールのだろ
ロシアのプーチンさんと、「くまのプーさん」に似てる習さんとで
プーxプーの「プー珍同盟」、ひねりすぎて分かりにくくなってないか。